将棋の山本博志四段はプロデビュー以前に本の著者に!三間飛車党!

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プロの将棋棋士を目指して、

棋士編入試験に挑戦したYouTuber・アゲアゲさん(折田翔吾・現プロ四段)の

3人目の試験官(対局相手)をつとめた山本博志四段。
 

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山本四段といえばその得意戦法で注目されていて、
大きな魅力になっているようです。
そこで今回は、得意戦法という観点からの山本博志四段の魅力にせまります。
(*以下、段位などは記事投稿当時のものとなっていますのでご了承ください。)
 

 

山本四段は三間飛車の使い手

 

山本博志四段は、三間飛車戦法の使い手として人気があります。

 

三間飛車はアマチュアに人気かも

 
もともと、四間飛車戦法がアマチュアの間では熱狂的な人気のある戦法でしたが、

昨年くらい(?)から、少なくとも「観る将」の間では、

三間飛車に対しても熱いものを感じる人たちが増えたように感じます。

 

四間飛車も三間飛車も、「振り飛車戦法」に分類されますが、

その中でもさらに細かい分類があります。

 

つまり、一口に三間飛車といっても、色々な種類があるのです。

特に三間飛車の場合は「石田流」というちょっと特殊(?)なのもあるので、

ただ単に「三間飛車」といっただけではどのような戦法なのか特定しきれまれん。

特に「早石田」は、場合によっては角道を止めずに一気に奇襲を仕掛けてくる変化もあったりして、
こういうのも含めると振り飛車は実に色々ですよね。

 

ですが多分、アマチュアに特に人気があるのは、

角道を止める「ノーマル三間飛車」と呼ばれるタイプだと思っています。

「ノーマル」系の振り飛車は、早石田とかに比べれば比較的穏やかな印象です。
もっとも、早石田も、居飛車側がすきをみせなければ結局は石田流のじっくりした展開になるのですが。
ちなみに、飛車の前の歩を5筋まで伸ばす「石田流」は、早石田からでなくノーマルから変化して組むこともあります。
この手順で組んだ石田流のことは、「ノーマル三間」と呼ぶのでしょうか、それとも石田流は石田流だよ、という感じなのかな?

 

師匠は下町流三間飛車の小倉七段

 

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ノーマル三間飛車(角道を止める三間飛車)にもさらに色々あって、

銀をどこにもっていくかとかで、変わってきます。

 

山本四段の師匠の小倉久史七段は「下町流三間飛車」という戦法の使い手です。

小倉七段は、「コーヤン流三間飛車」の使い手である中田功八段とともに、

プロ将棋界では数少ない、ノーマル三間飛車を主戦法にしている棋士です。

ちなみに中田功八段と小倉七段は年も近く、

このお二人がダブル解説するととても楽しいです。

 

山本四段の使う戦法もノーマル三間飛車で、「トマホーク」が得意だそうです。

 

奨励会三段時代に三間飛車の本の共著者に

 

将棋界では、若手の棋士たちが、

アマチュア向けの将棋の解説本や

雑誌連載記事を書いたりしています。

 

なので、これまで四段が本を出すことは、

結構よくあることでした。

(例としては、高見泰地・現七段や杉本和陽四段など。)

 

しかし、山本四段は、プロ棋士になる前の奨励会三段時代に、

師匠・小倉七段とともに「三間飛車新時代」という本を書かれています。

これは将棋界でも異例のことと思われます。

 

 

ご本人も本の話が出たときは迷われたようです。

プロになるのがまだ確定する前の時期の執筆だったでしょうし、

その気持ちがわかる気もします。

山本四段の三間飛車愛がその迷い以上に強く、

本を書くという決断をさせたということなのでしょうね。

 

参考記事(外部サイト) 将棋・山本博志新四段誕生 少数派となった戦法「ノーマル三間飛車」にこだわり、夢を目指す

 

山本四段は三段リーグで藤井聡太七段に勝利

 

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山本四段は、奨励会三段時代、藤井聡太七段に勝っています。

 

奨励会の三段リーグでの対局で、もちろん、当時は

両者ともに三段でした。

 

藤井聡太七段は三段リーグを一期で抜けていて、

13勝5敗という成績でした。

 

参考ページ(日本将棋連盟サイト) 第59回奨励会三段リーグ戦

 

つまり、三段リーグで藤井七段に勝った人は、

5名しか存在しないですね。

その名誉ある5名の一人が、山本博志七段なのです。

 

三段当時から、藤井聡太七段は注目され一目おかれていたようで、

山本三段(当時)にとっても、自信につながる勝利だったみたいですね。

 

まとめ

 

山本博志四段についてまとめてみました。

 

師匠と同じ三間飛車戦法を武器にしていて、

戦法への愛がある棋士です。

師弟関係もきっとすばらしいものに違いありません。

 

その三間飛車で三段リーグで藤井聡太三段(当時)を破るなど、
得意戦法を信じて戦う棋士、という点で、人間的な魅力を感じます。
斎藤明日斗四段、出口若武四段、井出隼平四段ら、強い若手棋士にも勝っていますし、
今度大きな舞台やテレビ棋戦などに登場することに期待したいですね。
 

折田アマの編入試験のおかげで一時的には将棋界の枠を超えて注目されると思いますが、
これまで山本四段をよく知らなかった将棋ファンは試験の後も注目していってほしいですね。
私自身、編入試験をきっかけにして調べたこと山本四段のことを
今までよりも知ることができてよかったと思っています。

 

 

 

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