藤井聡太七段が朝日杯3連覇達成なら八段昇段に値すると思う理由と反論も

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先日は順位戦で見事に昇級を決めた藤井聡太七段ですが、

本日(令和2年2月11日)は、朝日杯の準決勝(と勝てば決勝)ですね!

もしも優勝できれば、3連覇となります。
 

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前回の平成最後(平成32年)の朝日杯のときにも書きましたが、

朝日杯はタイトル戦ではないので、残念ながら(?)、

何回優勝しても八段や九段に昇段することはありません。

【関連記事】 朝日杯連覇でも藤井聡太八段昇段はない?タイトル戦と一般棋戦の違い

 

でも、3連覇となれば、ものすごい快挙なので、

特例で八段昇段させてもいいくらいの価値はあるのかもな、

とも思ったりもします。

はっきりとは思い出せませんが確か、Abema TVの中継か何かで、解説の棋士の方がそういう話をされていたような気がします・・・。

なので、朝日杯3連覇がもし達成できたら、どのくらいすごいことなのか、

当ブログなりにまとめてみようと思います。

 

それと、むしろここで八段昇段させないでほしい、

という想いもあるので、その理由についても説明します。
 

 

藤井七段が朝日杯3連覇ならすごさはどのくらい?

 

今回、藤井聡太七段が朝日杯でまた優勝したら、

どれくらいすごいことになるのかをまとめていきましょう!

 

朝日杯の3連覇は羽生善治九段のみ

 

3連覇の過去の前例があるかというと、

あの羽生善治九段が2013、2014、2015年に優勝して達成しています。

決勝での相手は、2013、2014年が渡辺明・現三冠、2015年が森内俊之九段。

タイトル戦でも戦ってきた強敵たちですね。

トーナメント表によると当時の肩書きは、三冠(2013、2014)と名人(2015)でした。

 

一方、朝日杯将棋オープン戦の他の優勝経験者は、

連覇はおろか、複数回の優勝さえしていません。

 

圧倒的な強さで将棋界に君臨していた羽生九段だからこそ、

3連覇という偉業を達成できたのでしょう。

 

藤井七段が今回達成できれば、羽生九段と肩を並べる実績となるわけで、

現役高校生の業績としては、驚異的なものだといえますね!

 

ただし、羽生善治九段の優勝回数は、5回となっているので、

やはりさすがは羽生先生というべきで、この記録は藤井七段でも簡単に抜けるかどうか、わかりませんね。

 

なお、現行の朝日杯の前身となった、朝日オープン選手権でも、羽生先生は4連覇しています。

また、さらにその前身となった全日本プロトーナメントでは、谷川浩司九段が3連覇されています。

谷川、羽生といった、伝説的な棋士たちのみが成し遂げてきた偉業に、藤井七段が挑むわけですね。

 

もし3連覇なら朝日杯で18連勝達成

 

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3連覇までの勝ち星は残り二つ。準決勝と決勝ですね。

 

なんと、もしも今回優勝すると、藤井七段は、朝日杯で無傷の18連勝となるそうです。

【参考記事(外部リンク)】 藤井聡太七段の「朝日杯将棋オープン3連覇」はどれだけすごい記録なのか

 

18連勝というのが、どのくらいすごいかというと、

プロ公式戦での連勝数歴代記録の第8位が18連勝となっていますので、

将棋史に刻まれるレベルということになりますね。

 

朝日杯3連覇は八段昇段に値する?

 

朝日杯で3連覇となれば、藤井七段から藤井八段になっても

おかしくないくらいの業績だと思われます。

 

タイトル戦なら2期で八段、3期で九段

 

タイトルの通算獲得回数が2期となると、八段昇段、

さらに3期で九段昇段という規定が、現在の将棋界には存在します。

(ただし、竜王や名人はビッグタイトルなので、やや別格扱いです。)

 

朝日杯はタイトルではなく一般棋戦ではあるのですが、

本戦トーナメントの参加者は、タイトル保持者やタイトル獲得経験者など、

トップクラスの棋士たちばかりです。
 

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前身の朝日オープン将棋選手権は準タイトル

 

朝日杯の前身である、朝日オープン将棋選手権は、

準タイトルという扱いでした。

 

深浦康市九段が、八段から昇段した際には、

朝日オープン将棋選手権の優勝がタイトル獲得通算回数にカウントされることで、

タイトル3期による九段昇段の規定が適用されました。

 

このような前例のようなものもあるので、

朝日杯優勝がタイトルと同等に扱われても、あまり違和感がないような気もします。

 

もっとも、朝日オープン将棋選手権では番勝負が行われていたのに対して、

現在の朝日杯は一回限りの勝負であるという違いはあるのですが、

それでも棋戦の格としては、朝日杯はタイトル戦並みであるというのは。

 

棋戦優勝による七段昇段は朝日杯から

 

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阿久津主税(ちから)八段がかつて七段昇段したのは、

朝日杯優勝が「類まれな成績」として評価されたことによるものでした。

 

【関連記事】 全棋士参加棋戦優勝で昇段の規定はいつから?昇段棋士は誰だ?【歴代】

 

現在では全棋士参加棋戦優勝というのは、昇段の規定に含まれていて、

銀河戦の優勝による昇段の例もあります。

この昇段ルールはおそらく、阿久津主税先生の朝日杯優勝後の昇段がきっかけとなってできた制度であると思われます。

 

これにより、八代弥五段が六段に、藤井聡太五段が六段に昇段を決めています。

(*肩書きは当時のものです。)

 

なので、再び朝日杯をきっかけにして新しい昇段制度ができる可能性も、

ゼロではないかもしれませんね(^^)。

 

【反対意見】タイトル2期での八段昇段が観たい

 

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ただ、ここまで書いてきたものの、個人的には、今回の朝日杯で

藤井七段が優勝して3連覇できたとしても、

新規ルールをつくってまで八段への昇段を実現されなくてもいいかな、と思っています。

また、将棋界というのはある程度は保守的なので、実現可能性はかなり低い気もしています。

 

個人的には藤井聡太七段には、タイトルを通算2期獲得して八段になってほしいと思いますね・・・!

タイトル2期で八段の規定は比較的最近できたもので、しばらくはこの規定での昇段者は登場しませんでしたが、

永瀬拓矢二冠(叡王・王座)が王座奪取により二冠となったことで、この制度での初の八段昇段者となりました。

 

藤井七段が、二冠や二連覇によって、八段への昇段を決めてくれたら、

非常に盛り上がりそうな予感があるので、応援していきたいですね(^^)。

 

まとめ

 

朝日杯3連覇なるかが注目されているので、

関連する話題について書いてみました。

将棋界には、タイトル戦と、タイトル扱いされない一般棋戦があるので、

プロ将棋の世界に詳しくない方を混乱させがちかもしれませんね。

 

朝日杯でまた優勝したら、昨年の2連覇や今年度の王将戦挑戦者決定リーグのときのように、

また盛り上がりそうですので、期待してしまいますね!
 

 

 

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