藤井聡太七段、ダブルタイトル挑戦で八段昇段も現実的に!二冠or連覇?

【当サイトの記事はPRを含む場合があります。】

2020年6月23日(火)、王位戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(叡王・王座)に勝ち、

高校生棋士・藤井聡太七段が王位のタイトル戦の挑戦者になりました。

 

このまま順調にいくと実は、藤井聡太七段が今夏(秋?)、八段に昇段する可能性もあるので、

今回はそのことについて説明します。
 

 

藤井聡太、ダブルタイトル挑戦!

 

スポンサーリンク

 
すでに挑戦中の棋聖戦と合わせて、「ダブルタイトル挑戦」という快挙ですね。

高校生・17歳にして二つのタイトル戦番勝負に同時期に出場というのは、将棋史上初で、すごいことです。

(強いていえば、藤井七段以前の最年少挑戦記録をもつ屋敷伸之九段も、当時は棋聖戦が前期・後期あったのでこれに近いことをしています。)

 

最年少タイトル獲得、さらには二冠の可能性も!

 

渡辺棋聖に挑戦中の棋聖戦5番勝負では挑戦者・藤井七段が先勝しましたし、

棋聖戦・王位戦と二つもチャンスがあるのなら、棋界屈指の高勝率棋士である藤井聡太七段がタイトル獲得を実現する可能性は、

かなり現実的であるといえるでしょう。

 

さらにいうと、藤井聡太二冠の誕生も、期待してしまいますね!

 

藤井聡太八段昇段の日も近し?

 

もし二冠がならずとも、棋聖か王位のどちらか一つでも奪取に成功すれば、

来年度はタイトル保持者として、番勝負への出場が確定するので、連覇という形でタイトルニ期獲得となる可能性も十分あります。

 

実は、二冠・連覇、その他、通算二期でもいいのですが、タイトルを二期とると、

七段の棋士は八段に昇段できるので、段位でいうと、藤井聡太「八段」となります。

もちろん、タイトルホルダーである間は、「藤井聡太棋聖」とかになるので、段位は隠れてしまうのですが。

 

参考記事=>【2018年】将棋の八段昇段規定が改定!九段昇段条件も明確に?

 

タイトルニ期による藤井八段誕生はいつ?

 

二冠なら、王位戦に決着がつく2020年の8月か9月、連覇なら、時期は獲得するのが棋聖か王位かにもよりますが、

遅くとも2021年の9月には昇段となるでしょう。
 

スポンサーリンク

 

また、タイトル戦の挑戦者になった棋士は、次回のタイトル戦で予選が大幅に免除されるので有利になります。

藤井七段の場合、挑戦まで後一歩となった他の棋戦(王将戦)でも、次期は有利です。

これらの状況もありますので、今回のダブル挑戦で一つでもとれれば、2020年度内の二冠と八段昇段や、

2021年度前半でのタイトルニ期(連覇or二冠)による八段昇段達成も十分に現実的であるといえます。

 

将棋界では通常はA級昇級or七段昇段後190勝で八段昇段する

 

八段がなぜすごいのかについてですが、通常は、八段昇段とは、

将棋界最強の棋士が集まるクラスである、順位戦のA級のリーグに昇級することで達成、

または七段昇段後、公式戦190勝で達成するものだからです。

 

後者については、七段昇段だけでも普通は大変なので、そこからさらに190勝というのが高いハードルです。

高勝率で対局数も多い藤井七段でも、年間50勝くらいが限度なので、この勝ち数規定だと昇段は遠いですね。

 

スポンサーリンク

 
前者について理解するには、順位戦のことを知っている必要があります。

「藤井聡太はいつ名人になるのか?」という話題に興味のある方は知っているかもしれませんが、

A級、さらにその上の名人までいくには、どんなに強い棋士でも時間がかかります。

年に一回しか昇級できない順位戦で、クラスを一つ一つ上がっていかないといけないからです。

 

ところで、ニコニコ超会議の対談で聞いた話だと、ひふみん(加藤一二三九段)は、18歳でA級八段になったということでしたが、

今改めて考えると、加藤一二三先生というのは、本当にすごい棋士だと思いますね。

 

八段昇段の条件(タイトル獲得によるもの)

 

その例外となるのが、竜王一期獲得と、(竜王と名人以外の)タイトルニ期獲得による八段昇段の規定です。

後者は、2018年度から始まった昇段ルールで、当時は、藤井聡太四段のための規定とさえ噂されました。

結局は、永瀬二冠が二冠達成によってこの新ルールでの初の八段昇段者となったのですが、

藤井七段が今回のダブル挑戦を決めた際の挑戦者決定戦の相手が、どちらも(棋聖戦・王位戦ともに)この永瀬拓矢二冠だったというのは、面白い巡り合わせだと思います。

 

参考記事=>【祝!永瀬拓矢・新王座】叡王と合わせて二冠に!新規定初の八段昇段者に

 

また、藤井聡太七段は、師弟対決を制して竜王戦3組優勝をして、竜王戦決勝トーナメントへの進出を決めています。

竜王戦3組代表ともなれば、前期までよりもだいぶ有利になってきますね。

だから、ダブル挑戦での二冠がならずとも、竜王戦に挑戦して奪取し、それによる八段昇段という可能性もありますね。

それはともかく、2020年度、竜王戦で藤井聡太七段がどこまでいけるのか(さらにいえばそのときの肩書がどうなっているのか)、とても興味があります・・・!
 

スポンサーリンク

 

まとめ

 

【関連記事】 藤井聡太七段が朝日杯3連覇達成なら八段昇段に値すると思う理由と反論も

 

藤井聡太七段が、二つのタイトルに挑戦を決めて、将棋界の伝説として残るであろう戦いが始まりつつありますね。

 

今回は、タイトルニ期達成による八段昇段の可能性に注目をしましたが、
竜王戦を含めた他の棋戦での今後の藤井七段の活躍も期待してしまいます。

一つでも奪取できたら、三冠、四冠と増やしていくかもしれませんし、

以前の羽生善治先生や渡辺明先生のように、連覇記録を伸ばしていくこともありそう。

 

後は、名人までの道である、順位戦での戦いも今後どのように展開されていくかですね。

それに、いかに天才棋士・藤井聡太といえども、まだまだ試練や壁が待ち受けているはずです。

今後、誰がライバル的な存在として立ちふさがるのかとか、また、

羽生善治九段の100期目のタイトルへの挑戦と、若き天才・藤井聡太の活躍の物語が、

どこかで交差してくるのか、といったあたりが、今後の注目ポイントになるでしょうね・・・!
 

スポンサーリンク

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です